はじめに

 平戸藩主隠遁して松浦静山さまが書かれた甲子夜話。
甲子の夜から書きはじめられた。
浅草に平戸藩の屋敷があったと。

平戸の、長崎の、九州の、福山の、常陸の、話題は全国に及ぶ。
それも表面だけでなく各藩、あらゆる立場の人々との繋がり、柔軟な思考がなければ深い話にならないかも。
あの世のもの、河童のこと。
天狗に攫われた話。これが面白い。

もちろん漢文や当時の風習、韻を踏む言葉遊びに?!?となるがウンウン汗かきながらこんな事かなと類推して。
時代劇を製作するにも参考にされていると聞いた。

うん、わかる。

少しずつでもわかりたいもの・・・・・
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ごあいさつ

フェースブックにこの「甲子夜話のお稽古」として、物語の語りの稽古用に載せてきました。

すると、このところ思いがけず、沢山の方々に申請頂きました。
本当にありがとうございます。

甲子夜話に興味があって申請頂く方もおられますが、甲子夜話って何?って何をやっているの?と思われた方もおられるかと思いますので、少し甲子夜話に触れたいと思います。

昔ばなしというと、東北地方が王国だと個人的には思っています。
が、東北の方々の語りを聞いていて思ったのは、ずっと積み重ねられてきた歴史や背景があるから、心を動かす語りがあるのだということでした。 

それで色々考えたところ、私には歴史的背景が圧倒的に足りないということでした。
そこで何かしっかりしたテキストを探したところ甲子夜話が視野に入りました。
甲子夜話は平戸藩主松浦清静山公が1821〜1841年の江戸後期に書かれた平戸藩及び江戸の街、また各藩のあらゆる話題、風俗を甲子の夜から1日も休まず日記の形で記録されました。

時代劇制作の折りには参考にされると聞きました。

私は九州は肥前の平戸藩の出身です。
ですからこれ程のテキストは私にとってはない訳です。

その中に今では、使うとタブーだなと思われる言葉が出てきて扱いに悩んだ時期がありました。差別用語です。

甲子夜話を読み始めたころは、差別用語は避けてました。
が、静山さんは、当時は身分的には差別されたであろう人々を非常に尊敬している、また身分的には高くてもおかしな人にはおかしいと仰るのですね。

だから、それらの用語を使わずに当時の風体を抜かしたものにするよりも、ありのままにつかおう、出来るだけ当時に近づけるよう努力しようと思い今に至ります。

それでご不快に感じる方々がおられても、それは人ですから仕方ない事だと思います。
私の趣旨をお知らせせずに、毎日毎日投稿致しましたこと、お詫び申し上げます。

また西九州の歴史は、あまり世の中に知られていないが、重要な事件が多い事もわかりました。
歴史があり今があるわけですから、今しばらくは、平戸藩に生まれた者としてのレポート中心になると思います。

ですので、今は興味に偏りがある向きがあると思いますので、興味ない方にはスルーして頂けると有り難いです。

(by S.Harada  2020.9.28)

ちょっと一言

甲子夜話の下手な解釈に目を通して頂きありがとうございます。平戸藩主であられた松浦清静山公が20年に渡り書かれた7000にも及ぶ随筆ですが、7000編を急いで読まなきゃと思っていた為に、解りづらい話をどんどん出していたことになります。

お詫び申し上げます。
ペースが早過ぎとのご指摘も受けていましたし。共に取り組んで下さる方々もおられるので、どうしたら良いか。

まず背景を学んでから、甲子夜話の本文に入っていこうかと思っております。

甲子夜話の中に出てくる事物は、将軍、藩主、庶民、河原者と呼ばれた人々、生き物、植物等など多岐にわたります。
一人ひとりの輪郭を取りながら進めて行こうかと考え直しました。

それで、より息づかいが伝わるまとめ方になればと思っております。
今また取り組みたい人物がいます。鍋島第10代藩主直正と3歳上の女房の11代将軍家斉の姫、盛姫です。

文政8(1825)年に直正12歳、盛姫15歳で婚礼を挙げます。
直正、天保元年(1830)年に藩主になり、佐賀入りします。

当時の佐賀藩は藩政がひっ迫していて、若い二人は改革を始めます。
しかし、天保6(1835)年に佐賀城二の丸が焼けてしまいます。盛姫は幕府から、2万両を借りて城を再建します。
天保9(1838)年に完成。
直正が右近衛少将に昇任したのも姫の働きによるものといわれているそうです。

姫は惜しくも弘化4(1847)年に病の為、37歳で逝去されますが(直正公は後に再婚)。
同じ肥前国ですが、平戸や長崎とは、様子が違います。

街の様子は、常陸国と似た処があります。
常陸には、佐賀という地名があり、佐賀さんがおられて。

少し落ち着いて、背景を観ていく事で、本来の甲子夜話がみえてきそうです。

お時間のある時に目を通して下さると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。
(by S.H)

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