巻之20 〔23〕 奥州では猫の価格は馬の5倍するんやと

 晁(谷文晁か)がまた曰く。
 獣の毛に紫色は絶えて無きものになったが、奥州の猫には往々にして紫色のものがいる。
その紫は藤色の紫色のようである。

 奥州は養蚕第一の国なので、鼠が蚕にかかるのを防ぐために、猫を殊に選ぶということである。
上品(じょうぼん)の所では、猫の価格金5両で、馬の価格は1両くらいである。
土地によって物価の低さ昻(たか)さがこのようになると笑えてくる。

 山猫の紫色は、もしや人家畜猫が老いて山に入った物ではないかと云う者がある。

 わしは先年旅行したが、肥前の神崎かどこかにて猫が圃中を歩くのを見た。
大きさは犬ほどあって、尾は長く三毛であった。
傍の人が、猫よ、奇(く)しきものと云ってる最中に籔に入っていった。
猫も大きなものがままあるということ。

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