続篇 巻之七 〈一〉 打出の小槌

蓬莱島の鬼の宝の品の中に、打出の小槌がある。この槌でうち出すが、願い所の品が出ない。
ある人がこの小槌を得たが、その喜びようは!
それで、まず何を願って打とうかと戸惑っていた。「いや。数百の小宝はこの槌さえあれば、日時に自在であるぞ。ひとが尊ぶところは食住だ。ならば、米穀をあまた打ち出し、山の様に積んだなら、小宝はその中にあるというもの。されど、この山積みを暴露すれば盗みの畏れがあるな。よし、蔵をまず多くうちだして、これに納めよう」。
「米蔵米蔵」と唱えたが、何も出てこない。ますます祈念して、ひたすら「米蔵米蔵」と唱え打ち出すと、ある日何かが出てきた。
喜んで!!よく見ると、丈ニ三寸の小盲(コメクラ)だった。その人は驚いて、止めようとするが、多日の願いは止まない。小盲は続々と出てきて絶えない。
その人は途方に暮れて、槌を捨てて逃げ去ったということだ。
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コメント

No title

差別用語と叱られるのでしょうが、これは笑話ですね。

No title

中田 さん
😁😁😁はい。コメントありがとうございます。
その差別用語の扱いに悩みまさしたが、静山さんは、当時は差別されたであろう市川團十郎を人として尊敬している思いを書いてはるし、高い身分の人でもおかしいときにはおかしいと言われるので。卑、賤の言葉もそのままに。差別用語は今の感じ方と違いますから。語にこだわっていては見えるものが見えなくなると思ったから。
また部屋を一宇と表現したりと、その文字にどんな感性が込められているのか、あーでもないこーでもないと入力しています。
当時の味わいに近づいていけるよう頑張ります。

No title

メクラが差別用語と言われるようになった時に、技術用語にたくさんメクラフランジ、メクラ板など使われていたので困りました。閉止フランジなどと言い直すのも結構面倒でしたね。僕はあまり差別用語とは思っていません。聾唖などは差別用語ではないですから。相手を傷つける言い方でなければいいようにも思っています。

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木村 さん
コメントありがとうございます。その様な歴史があったのですね。改めてこの件に関しては考えていきます。結論はなかなか出ないですね、きっと。

No title

江戸時代の庶民小説などを読めばこれくらいの言葉はたくさん使われていますね。今は少し異常だと思います。めくら=目暗でしょうから何も差別語ではないと思います。英語ではメクラフランジはブラインドフランジです。そのうちに窓のブラインドも差別用語と言い出すかもしれませんね。耳の聞こえない聾唖の方との交流も多いのですが、手話などのサークル活動などを見ていてどうも上から目線なのが気になることが多いです。手話も世界共通ではないしネイティブ聾唖(生まれつき耳が聞こえない人)などの感性に素晴らしいものをよく発見します。教わる事も多いですよ。今も「ふるさと風の会」の編集を終えましたが、一人がこのネイティブ聾唖の方です。文章は読んだり欠いたり出来ますが、会話文をあまり使っていませんので可笑しなところがありますが、その部分だけをこちらで修正しています。
もしよければ下記に昔書いたブログがあります。
http://mahoranokaze.com/blog-category-137.html

No title

木村 さん
いつも真摯なご意見をたまわりありがとうございます。読ませて頂きますね。かつて目の不自由な方々の前で長崎の昔話を1時間との事でさせて頂きました。いつもと違いました。話を聞きたい空気が半端ないのです。目に見えない綱引きでもやっているような、正に真剣勝負。気がつくと1:30語っていました。

No title

本題から離れるかもしれませんが、八百屋も差別用語というような時代です。個人情報保護と同じで過ぎたるは及ばざるが如しですね

No title

脇から失礼いたします。八百屋のどこが差別用語なのでしょうか。見当がつきません。

No title

八百屋に限らず、〇〇屋というのも差別用語、厳格にいえば放送禁止用語にあたるらしいです。八百屋さんは青果店、魚屋さんは鮮魚店と言わねばなりません。お百姓さんもだめみたいです。バ・カ・ラ・シ・イ
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