2021/12/22
巻之28 〔2〕 軍令に背き者を許した義元
戦場物見の者が、途中敵に逢っても討ちとらぬのが軍法である。それなのに今川義元の士(名を忘れ)が物見に往き、敵に出会って、戦い首を取った。
これは軍令に背いたことなので。
帰って一首の歌を首に添えて出した。
刈かやの身にしむ色はなけれども
見てすみがたき露の下帯
義元はこれを見て、違法の罪をゆるしたと云う。
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