巻之28 〔1〕 長刀を敵の何処に向けるか~戦にも作法あり 

神祖(家康公)が、遠州袋井縄手で御鹿狩りをなさる時、御徒士(おかち)に伏見彦大夫と云うものがいた。
その者は三尺余りの長刀を帯していたが、神祖は、「その刀はいかに使うのか」と仰せられた。
彦大夫が答えるには「敵の脚を薙ぎ払います」と。
上意(家康公)は、「甲冑する敵にこの様(ガードのない脚に向けて使う)にするのはふさわしくなかろう。
鎧に向けて使うものではないか。
これ(長刀)はつくのがよろしかろう」とのこと。 

実に尊い御思慮であるといえる。
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