続篇 巻之28 〔15〕 虚談か奇怪な話

 この頃のある人の咄である。
3月の大火の前々日のこと、その時火元のあたりで2寸(6㌢)ばかりの火魂が降ったという。
翌日もまた落ちてその辺りの地上を転がっていたのを小児らは面白がって追っていたという。 
それから天に上っていたが、次の日に例の風火となった。

 虚談なのか。
如何にも奇怪である。
官医茂木玄隆の話である。

 また越侯の海辺の邸では女婢が多く焼死したことは虚談と云う人があるが、さも云われぬのは、翌月21日に、侯の邸にて大施餓鬼があって、何か亡霊を吊るさまであったと。

 すると思い合わさる事があるような。
観世新九郎の目撃の話。
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