三篇  巻之67 〔8〕 祐天大僧正像

前にも記した祐天大僧正は、高徳の聞こえがあって、あるいは地蔵菩薩の化身だと云う。
この僧正の木像は、わしの荘の西南の川辺の普賢寺と云うところにあり。

因みに尋ねると、その縁記を書きとめたものもなく、昔はこの寺の近隣に、祐天所化の時住居の庵室があった(この処は、今は酒家四方の隠居宅の向いの町家の裏に井戸があるが、(この)庵室の旧跡、古井戸だと言い伝わる)。

ここに自ら彫刻した像で、近くの町家の特有したのを、この寺に納めたた後、伝えてこの所に置いたとのこと(普賢寺の住持が語った)。

一、 木像総体黒く煤(すす)け、玉眼は黄ばみ、瞳は右低く、左は高し。
一、 年齢はおよそ40余りか、50以下と覚ゆ。
一、 像の彫刻は細やかで衣服のひだなど殊勝にして、凡作ではないと 見える。
●像の長け2尺余り。面の縦、3寸5歩余り。
●濶(かつ、大きさ)は、2寸5歩余り。
●体、膝の所の濶1尺1寸5歩余り。

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