巻之2 〔18〕 徳廟に献じられた馬、渡

 徳廟(家康公)の時、仙台より献じた御馬が思し召しに叶い御召しに備えられた馬に渡(渉り)と名づけられた。
その丈は8寸(約240㌢)あったという。
これにお乗りになり、10匁(約37.5g)の御筒を馬上で打ち試しをなさるに、馬は驚いのたので(徳廟は)御落馬された。

 すなわち又召され、同じ筒を取られたので、諏訪部文石衛門じっと御馬の向うに廻り、両手で御馬のもろ轡(くつわ)をとるや否や、徳廟の(馬の)渡の三頭(さんつ、牛馬の背の尻に近い高くなったところ)よりまた一丸打ち出された。

 この時は渡は少しも驚かなかった。
諏訪部も決心して御轡をとりおおせた。

時ひそかに評して三勇と申されたことよ。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

百合の若

Author:百合の若
FC2ブログへようこそ!

検索(全文検索)

記事に含まれる文字を検索します。

訪問者数

(2020.11.25~)

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
845位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
歴史
157位
サブジャンルランキングを見る>>

QRコード

QR