巻之十 〈五〉 妖狐

武田信玄の家人に兵助〈姓氏失〉と云う人がいた。
一日山路を行くと、野狐は大入道になって来て、「お前の刀は刃が切れて役立たずじゃの」と云う。
兵助は振り返り、「刀は刃が切れておっても、武士の心中ははぎれなしじゃ」と構わず行き過ぎた。
妖狐も「その胆勇にやかなわん」と何事もなかったという。
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