続篇 巻之56 〔5〕 祖母の長命の秘訣は

 文政13年(1830)11月に加州(加賀国)へ御入国輿入れ御付女中が御三之間から、祖母105歳の御機嫌伺いとして出ていくので、(御殿様より)御目通を仰せつけられた。
賀物を下され、その手形を留め置かれた(写真参照)。

 本郷御弓町、鰻驪屋岩次郎が申すには。
享保11年(丙午、1726)12月出生の女、るい。当方105歳。
昔唐で周の穆(ボク)王(第5代)の侍童が鄭(テイ)県の山にあって僊(セン、仙人)を求め、菊の水を飲んで長寿を保った。
今某は焼き鰻で渡世する。

 老母るいが7才の時、疳の虫から病に罹り、一命は危篤になる。
その父は少し医学を心得て居たので、薬種に黄菊を加えて用いたら、その病は全快した。

 それからは常に黄菊を煎じて服用すると遂には病に罹らず、このような長命になった。
よき目出度いことなので、後代への噺としてここに書いて伝える。

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