続篇  巻之57  〔12〕 最上億内に会って話す  その9 沙汰書及び文通

 八月十五日(文化三丙寅ひのえとら、1805)
       松前西蝦夷地御用仕廻り罷り帰り候
       金五枚ずつ               遠山金四郎
                           村垣左大夫    
   右松前西蝦夷地へまかり越し骨折候に付き下を被る旨、芙蓉の間に於いて、老中列坐、 
   大炊頭を渡りこれを申す。若年寄中侍り坐す。
       銀拾五枚ずつ              柑本兵五郎
                           西村鉄四郎
   右同断に付き下を被る旨、躑躅(つつじ)の間に於いて渡りこれを備前守に申す。堀田摂津守侍り坐す。
       銀拾五枚ずつ              野中新三郎
                           増田藤四郎
   右同断に付き下を被る旨、焼火の間に於いて、渡りこれを堀田摂津守に申す。
 三月廿二日(文化四丁卯ひのとう、1806)
       松前西蝦夷地残らず
       召し上げ被り              松前若狭守
       九千石成り下がり被る旨
   右波の間に於いて、老中列坐し、伊豆守渡りこれを申す。
 仰せ出でこれを扣(ひか)える
                           松前若狭守
   蝦夷地の儀は、古来よりその方家に而(しかも)進退いたし来る候得共、異国へ接し
   候嶋々、万端手当整い難し様子に付き、先達而東蝦夷の上池仰せ出で被り、公儀に従い。御処置き仰せに付き被り候。西蝦夷の儀も、非常にこれを備える等その方手限りに行き届き難し段を申し立て、外国の境は容易にあらず事に、思し召し被り候間、この度松前西蝦夷地一円召し上げ被り候。
   これによりその方へは新規九千石これを下し被り候。場所の儀は追い而相違あり候。
      大目付へ
   松前西蝦夷地一円召し上げ被り、新規九千石下し候。御礼席の儀は、これまでの通りに候間、その段若狭守へ達し被るべし候。
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