続篇 巻之七十 〈一六〉 能装束

能見物のとき、脇師高安彦太郎が云った。
その家に太閤秀吉公より賜った能装束があるという。
また今家紋とする三巴は、神君より拝領した狩衣、紺地に巴の紋ちらしを金でほどこしている。
また、はなすに今春大夫の分家に、今春八右衛門と云う人がいる。
八右衛門から分かれて大蔵庄左衛門と云う。
この家に唐の楊貴妃の宝冠が伝わっていると。
だから能の楊貴妃の天冠かと聞くと、唐時に貴妃が着したものと云う。
すると希世の宝物ではないか!
だが、今は質物に入っていると!何れにあることか!穿鑿(せんさく、根掘り葉掘りうかがう)はすまいぞ!
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