2020/09/03
巻之五十ニ 〈一三〉 喜多院の鐸(レイ)
ある人が語る。仙波の喜多院は境内に十六坊ある。
それで寺内で鐸(レイ)を振るまじき!との立て札があった。
こういう訳で寺内の者は皆々心得ているけれども、回国の行者などは知らないので、寺内に於いて仏前の拝礼などに鐸を振れば、寺坊か門前の民家で必ず発火して禍をなす。
この故に寺内ではこれを禁じていると云う。
如何なる故にこうなるのか。
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