巻之五十三 〈ニ〉 喜多院で鐸と蛇

前に五十ニ巻に、喜多院で鐸(レイ)を振るのを禁じていることを書いた。
要するにまた異聞があるのは、天海僧正住職のとき、如何なる故に、前庭に蛇が出たことがあって、必ず食を与えられていた。
それで、鐸を降って(寺坊を)呼ぶときは蛇がやって来た。
そうして、歳霜を歴て、蛇はしだいしだいに大きくなり、出るときは護摩壇に及んだ。
それで、加持修法等のとき、鐸を振らないようにしたのだ。
こうして禁じと為した次第。
こうして観ると、火の禍があると云う者はおかしいし、蛇の為に禁じるのはあっていいものか。
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コメント

No title

なかなか分かったようでわからず。川越の喜多院は境内に十六坊もあったのですね。鐸を鳴らすと蛇が餌をもらいに来る?こちらの方が不思議だ。

No title

木村 さま
不思議な事です。

今の物差しを当てないようにしています。

No title

そうしますね。ここで面白いのは回国六部などが良く来ていたみたいなこと。それらの人が鐸を振って鈴?を鳴らしていた。これは火事の時にも使われたのか? いろいろおもしろいがよく理解できない。そのうちわかるかも・・・ですね。

喜多院 蛇 で検索したら面白い話が一杯。ここの和尚は蛇好きらしい。やはり蛇を飼っていたのかもしれない。

No title

木村 さま
ありがとうございます。はい。蛇の話がありますねー。
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