2020/09/03
巻之五十三 〈ニ〉 喜多院で鐸と蛇
前に五十ニ巻に、喜多院で鐸(レイ)を振るのを禁じていることを書いた。要するにまた異聞があるのは、天海僧正住職のとき、如何なる故に、前庭に蛇が出たことがあって、必ず食を与えられていた。
それで、鐸を降って(寺坊を)呼ぶときは蛇がやって来た。
そうして、歳霜を歴て、蛇はしだいしだいに大きくなり、出るときは護摩壇に及んだ。
それで、加持修法等のとき、鐸を振らないようにしたのだ。
こうして禁じと為した次第。
こうして観ると、火の禍があると云う者はおかしいし、蛇の為に禁じるのはあっていいものか。
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コメント
No title
2021/01/08 13:55 by 木村 URL 編集
No title
不思議な事です。
今の物差しを当てないようにしています。
2021/01/08 13:56 by 原田 URL 編集
No title
喜多院 蛇 で検索したら面白い話が一杯。ここの和尚は蛇好きらしい。やはり蛇を飼っていたのかもしれない。
2021/01/08 13:57 by 木村 URL 編集
No title
ありがとうございます。はい。蛇の話がありますねー。
2021/01/08 13:58 by 原田 URL 編集