2022/07/03
続篇 巻之61 〔4〕 摂州港川楠氏墓地の今昔
摂州港川楠氏碑堂の地景を、去年肥州(静山公の御子息)の西帰(平戸藩)に托し、写生して寄越すように伝えた。肥州はかの地より郵便で贈ってきた。
このことは既に続篇巻之7に、故執政古河侯林氏問答の旨を伸べて、その事は顕然であるが、この図のその詳しさを観るべく、ここに出す。図~写真参照。
またわしがかの地を通行したことを回顧すること30年程。
その頃は樹木とて1本もなく、碑石には上屋がある耳(のみ)で、田の中にポツリと立っていた。
また道傍に亭舎の類が1軒もなかったが、この図を見れば、如何にも盛んなこととなっている。
今人は昔よりこのような形勢と思われるので、すなわちその往事をここに詳しく載せる。


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