巻之九十六 一三 駒込勝林寺

駒込勝林寺は田沼候の寺で、妙心派の禅宗である。
この寺は前は貧しい寺であったものを、故田沼候閣老が時めくときに、大修理をして今の大づくりになった。
そのころ、候が参内なされ、住職に向かって申されたことは、檀家の縁が深いので寺もこの様に立派にいたした、と。
(だから、お寺側も)満足であろうという態度でいた(候に対し)住職は喜ぶ色を失い、答えるには、寺は(立派か否かを)論ずるまでもありませぬ。
ただ、候の(これから先の)御成り行きを心もとなく思うばかりであります、と。
はたして和尚の云うようにはならなかった。
この僧の名を聞いていない。折を見て、聞いてみよう。
印宗和尚の話。

※完全に未来を見通せる人はいないでしょう。でも悪い未来は変えるのが、人が持つことを許された知恵かな?
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