巻之四十四 一〇 佐和山城は仮りの処(倹約質素)

佐和山城が落城した後、石田は十八万石だから、居所はさぞ華麗だろうと人は見るが、みな荒れた壁で上塗りして綺麗にしないし、中は板張りのまま、庭は木を植える様子はなく、手水鉢も粗末な石のままなので、人々は案外とそうだと受け取っている。三成の有り様を考えれば、倹約質素の計らいであって、佐和山は仮りの処と思っている心根だよと、人々はその狼心(卑しい心)を暁っているとのこと。
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