巻之16   〔24〕 憲廟の、得廟の士気に思いを馳せる

 憲廟(4代家綱公)の御代、鶴姫君の御用人曲淵市兵衛を御小姓組の番頭に仰せ付けられたとき、その組の面々は、曲淵は甲州の出である、且つ御取立て者だから支配は受けないと、承服しなかった。
そこで市兵衛を寄合に呼び、外相応の者を番頭に仰せ付けられるた由。

 徳廟(家康公)の御時、紀州より召された渋谷隠岐守を番頭に仰せ付けられたとき、これは紀藩で家老筋だから仰せ付けられたと、何れも畏(かしこま)ったという。

この頃迄の士気の盛んなことに想い遣るべき。
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