巻之4  〔30〕 宇和嶋少将の御酌を引いた御番衆

 宇和嶋少将(伊達村侯)の壮年の頃だったか。
殿中饗応の御料理を頂戴したとき、御酒の酌に出てきた御番衆に向かって、「御祝儀の御饗礼だから、これで頂戴せよ」と椀を出された。
御給仕の衆は注ぐのを控えたところ、「恩寵だ!是非!」と申すので、酌をしに満椀を一息に飲み干し、今一つと云って2椀まで傾けた。
その御番衆もあきれて御酌を引いたと云う。
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