巻之7  〔19〕 天明の大火の際、天子様を守ったもの

 天明の末(1788年1/30~3/9)、京師に大火があった。
延焼して禁闕(きんけつ、皇居の門)の及ぼうとしていた。
速やかに遷幸(天皇が他の場所に移る事)しようと、しばらく鳳輦(ほうれん、鳳凰の飾りがついた天子の車)を出すのを見合わせていたが、四面に火の燃え残りが湧くように、大きさイガのような火が何方からも飛んでくる。

 公卿みな危ぶ中でその燃え残りが内侍所の屋上に墜ちんとする中、屋上から3,4尺の所で砕けて四方に飛散した。

 諸卿はこれを見て、即宸輿(しんよ、天子の乗る輿)を促して宮廷を出ていただいた。
時にみな曰く。
これは内侍所の神霊の所為であろうと。
嘗て目撃した人より聞いた所を記した。
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