三篇  巻之60  〔5〕 10月4日朝、雲の模様

 10月(己亥、天保10年、1839か)4日朝卯八刻(これははっきりしない、卯の刻は明六つなので)、西北に当たり、雲の模様、わしの西邑(平戸藩)の海洋に巨浪洪濤の象(カタチ)を成す、天中描くようだ。
わしの年齢八旬(80歳)に逮(およ)んで未だ観たことのないものである。

 だから若(もし)くは故あるかと、司天館の足立氏へ、人を使(シ)て問うと、「これは雲気と云うほどでもなく、雨の徴候でしょう。
何等の天変でもありません。あるいは時に変違があれば、官に書き上げます」。

右(上)はいつも同じ事を言う莫(なか)れしと。
わしも雨気と思うが、果たして明旦(明くる日)より、終夕まで雨が降った。

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