巻之64 [6] 北隣の東盛寺、桃青、芭蕉縁の地

わしの隠荘の北隣は東盛寺である。
その寺の後ろに小篁(竹やぶ)がある。

ここは嘗て俳人芭蕉が棲んでいた跡と云われる。
曰人(えつじん)[仙台候の中の人。前にこの人のことを出している]の俳道にて伝聞したことは、芭蕉が盤珪禅師(ばんけいぜんじ、江戸前期の臨済宗の僧)に参禅して、専ら禅理を問うたと云う。

これに由てわしは、この頃正眼国師[盤珪の勅号]は天祥公の為に天祥庵に往来があったので、芭蕉も隣を卜(うらない)して棲んだのだろう。

天祥庵は即ち今不動堂の処であるが、かの小篁と相さることわずかに20余歩。
また今東盛寺の中に、芭蕉の像をおく小堂がある。

これは篁中の旧庵を移した所と云う。
また桃青[芭蕉の名を世人の多く知る所]の号を後に東盛に改めたとも云える[桃青、東盛、の方音通じればであるが]。

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