続篇  巻之73  〔21〕 上賀茂社人、葵献上のこと

 4月朔日の殿中沙汰書に上賀茂社人、葵献上、松下摂津の中小路若狭としるしていた。
これは年々の恒例である。 

 わしも先年親しく見及んでいたが、小さな曲物に植えて披露したのものに、社人は拝礼することになったと。

この草はかの地では葵祭が終わって貢上することになっていたと思っていたが、頃聞けば、今は当地の芸花(植木屋)に頼み植えて置いたのを、社人は東上して曲器に移して出すのだと。

何事も専ら便利を優先して、実意を失うことになるのは今の世の通幣である。
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