巻之七十四 二六 大火の時に傘をさして石垣から飛び降りた話し

昔は江戸城の外郭(くるわ、城の外囲い)も今の様ではなかったが、明暦の大火(1657年3月2日〜1657年3月5日)に浅草の御門を閉じたら、通路が塞がり、多くの者がは門内でこの世の地獄とばかりに乱れた。
その内傘売りを1人見つけて傘を買い、さしながら石垣からお堀へ飛び下りた。
これを見た者が、我も我もと次から次に逃れ出た。
傘はみな売り尽くして難を逃れた者が多くいた。
時に云うが。
傘は雨具であって、火事の時の用立ては取り扱い違いだと、聞く者が笑った、という。
(北条流軍学心得書に見られると或る人が言った事だった)。

※平時なら人の事を笑うけど、実際にその時にどう動く?
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