巻之六十六 七 能の仕手や狂言師の使う鬘桶の由来

能の仕手や狂言師等が腰かけたり持ちまわる鬘桶は、古代は猿楽の鼓の入れ物だった。
それが何故今に残るかといえば。
能「八嶋」で別に弓流しをすることがあった。
仕手が義経弓を取り落とし云々とい云うところで、後見(今で云うと黒子の様なものか、)が近寄り、仕手が立ち
腰掛けていた鬘桶を取り、小鼓の脇に置き、鼓者が寄りかかっている床几を、その時熊手を切払った後に弓を取り返し元の渚に打ち上がらばと云って、鬘桶に替えて仕手に寄りかからせる。
鼓者が鬘桶に腰掛けるのが残っているのはここに存在しているのだと、教わった(観世新九郎)。
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