巻之十三 ニ 何事も人の真似をして良いものではない

徳廟(亡き将軍、何代かは不明)が御鷹狩の出先で一人の男が老婆を背負い歩いている。
何者かと御尋ねになり、おつきの者がただす。
この老婆は歩くことが難しいが、将軍さまの御成を拝顔したいと申すので、道の端を伴っていた。
が(将軍さまに)間近になるのを背負って避け奉っていたと申し上げた。
徳廟は孝行な子である、物をとらすとの上意にて、下された物があったという。
その後、また御放鷹のとき、同じさまの者がいた。
これも御尋ねになったが、その応えも前と同様であった。
そのとき、上意にて先日のまねをするものではない。
良い真似をするのは、同前であると仰せになり、御褒章の御沙汰はなかったということ。

※まるで隣の爺の様。人真似はすんなで終わる昔ばなしみたい
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