2020/06/12
巻之一 一〇 木作りの刃のない小脇差
赤穂の義士大高源吾は赤穂藩改易の前は、按摩医者になって米沢町の裏家に住んだ。その時常に木作りの刃のない小脇差をさして、往診に出かけた。
その小木刀に自分で読んだ一首が彫られていた。
人きれば をれもしなねばなりませぬ
それで御無事な木脇指さす
この歌を味わいながら、始終おもんばかる志しを知るべき。当
年見た人はどれだけ感慨深かったであろうか。
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