巻之十 三〇 ウサギの害と立て札

平戸領内で小麦畑にウサギが入り実を食う被害があった。
農夫はこれを避けるため、小さなまじないの木札を畑の辺に立てた。
その札には「ウサギが(畑にやって来て)小麦を食っているぞ」とキツネが(台詞を)云っている。
はたしてウサギは畑に入ることがなくなった。
つまり(ウサギはこのキツネの台詞札を見て)、「わしたちウサギは小麦を害してなんかいないのに、わしたちが悪いことをしているとキツネが云ってる。
でもなー、キツネを怒らせて良いことないもんなー」。
だからウサギは畑に入らなくなったんだよと農夫達はいい合っている。
可笑しなことだが、この札を立てると、ウサギの難が止むから不思議なんだよなー。
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