続篇  巻之70  〔1〕 壬辰(みずのえたつ、天保三年、1832年か)の元旦宝船の図

 壬辰の正月、男熈が一図を呈して曰く。
「これは熈が開版するものです。因って君に上げましょう」と。」
画上に小題があった。
則ち写して『話』の中に綴り、今春の開巻第一葉とする。

 題記すと云う。
後陽成帝の時に当たりて、宝船の図を製す。
宸翰(しんかん、天皇自筆の文書のこと)に獏の獏の字を帆の上に於いて署し、敕(みことのり)を版したこれを鏤(かざ)る。
天朝今尚沿用(えんよう、そのまま用いる)うと。
これは其の縮図と云う。

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