続編 巻之22 〔13〕 「胡蝶」という能

宝生座に「胡蝶」という能があり、外流ではない。
その次第はワキ僧一人。
塗り笠に行脚の出で立ちで、吉野の奥から都を見たいと、京に上る。
一条大宮で荒れた家の庭に見事に今を盛りに咲く梅花をながめていたら、女が自分は梅花に縁がない蝶であると泪で嘆く。
僧にお経を唱えてもらい成仏したいと語る。
女は(僧の)夢にあらわれると夕べの空に消えていく。
僧の夢に現れた夕の女、蝶は梅の花に出逢った歓びを舞い、春の夜が明けゆく雲に羽うちかわし、霞にまぎれていく。
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