巻之六十一 五 三嶋小女郎という魚

林子の文に駿府御城内勤番の人からいって来たという。
魚の頭を切った図であるが。。。
俗に三嶋小女郎という魚は、形が河豚に似ていて、味は平たく(深みがないことか?)、無毒の魚である。
一枚目(写真)の魚の中にも二枚目の様に菊の花葉状態かどうかは漁師はまだ見たことがないからわからないと云ったとのこと。
かくのごとく、満身紋がある。
魚中の奇品だと。
魚店では、半ペン、蒲鉾などにするのだと。
漢名はわからない。
はぜの大きさ形で、河豚の様に滑らかな皮膚ではない(※ショウサイフグは滑らかだが、滑らかでない河豚も存在してる)。ホウボウの様な皮膚だという。
甲州の竹には菱の紋がある。
元は信玄の領地だからという。
梶原山の篠は歯切れている。
昔、馬が喰ったからという。
ならば、この魚は今川の故地だから、かく菊の紋があるといい伝えるのだと。


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