巻之47 〔34〕 長刀の奇男子

 五月朔日の朝、鳥越邸に往く途中、天文台の方より倉前通りを行く人、
その姿中背小面にして色の白い、竹皮笠を深く戴き、黒い羽織をまいて、
島の袴を着ているが、脇差は柄の方ばかりで、鞘が見えないのは短いせいだろう。

刀の長いこと四尺に超えているか、胴金いれたのを半おとしに指している。

定めて剣技に達した人だろうか。

世間に奇男子もあるものである。
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