巻之47 〔35〕 鉄炮に中(あた)りながら死せざる農夫

 緋縅(ひおどし、武家の鎧甲冑の腕の部分)を語ったのは、某の在所芸州に狩りがあるとき、士分の者が鉄炮を早落して、鉛子(たま)が農夫の背に中ったが、三の穴所より乳上三寸ばかりの所をぬけた。

けれどもその人は死ななかった。

珍しいので、緋縅も立ち寄って、念を入れて見たと云う。

如何なる腧(しゅ、ツボ)なのか、こうして障りがなかった。

尚尋ねてみたい。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

百合の若

Author:百合の若
FC2ブログへようこそ!

検索(全文検索)

記事に含まれる文字を検索します。

最新の記事(全記事表示付き)

訪問者数

(2020.11.25~)

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
890位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
歴史
131位
サブジャンルランキングを見る>>

QRコード

QR