2023/04/02
巻之47 〔35〕 鉄炮に中(あた)りながら死せざる農夫
緋縅(ひおどし、武家の鎧甲冑の腕の部分)を語ったのは、某の在所芸州に狩りがあるとき、士分の者が鉄炮を早落して、鉛子(たま)が農夫の背に中ったが、三の穴所より乳上三寸ばかりの所をぬけた。けれどもその人は死ななかった。
珍しいので、緋縅も立ち寄って、念を入れて見たと云う。
如何なる腧(しゅ、ツボ)なのか、こうして障りがなかった。
尚尋ねてみたい。
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