巻之十七 一 世俗の落咄

わしの若い頃、世俗の落咄は特に短いものが好まれた。
今は冗長になっている。
是非世の習いの一変を見るはずだ。
だから記憶しているものを挙げておこう。
一、 雷風が日月と一緒に旅に出て、共に宿に入った。
翌朝、雷風は未明に起きて、日月が居ないと尋ねた。
女中曰く。「日さん月さんはとっくに払いをすませ、暁に出ましたよ」。
雷風感心して曰く。
「はて月日の立つのは早きものじゃ」。
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