三篇 巻之10 〔5〕 京の貴布禰(きふね)とは

 ある人が語る、京の貴布禰の社壇の内御神体のある処には、ただ井があって、神体というものはないと。
わしは「『論語』李氏泰山に於いて旅するの註にも、旅もまた泰山の神に因って主と為して、以て于(ここに)上帝に致す者の、故に先ず泰山を以て言うなり。
また子仲弓を謂う。
用いること勿(なから)んと欲すと謂えども、山川それ緒を舎(すて)んやの註にも、山川とは、山川の神なりなどとある如く、世の神体と云う土偶木像を、誠実に神と崇仰すべくも非ず。
貴布禰は、本水の御神なれば、それこそと思う耳(のみ)」と答えた。

 『古史系図』に〔伊邪那岐神、伊邪那美神〕の御子、
〔志那都比古神(シナツヒコノカミ)、志那都比売神(シナツヒメノカミ)〕は風神、
火産霊(ホムスビノ)神は火の神、
〔金山毘古(カナヤマビコノ)神、金山毘売(カナヤマビメノ)神〕は、金神、
弥都波能売(ミツハノメノ)神は水の神、
埴山毘売(ハニヤマビメノ)神は土の神。

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