巻之七十九 九 羊革の小鼓

故観世新九郎の話によると、家に神代の祖から拝領した羊革の小鼓があると。

その鼓には霊が宿り、時に鳴らないことがある。

ある御能の舞台のときに鳴らないことがあった。

その日雨天ではなく、また何も調子に障ることもないし、色々手を尽くしたけれども鳴らない。

だから代りの鼓で御用を勤めて帰宅したが、やはりおかしいと思い、箱から出して打ってみると、その音はいつも通り良い音がする。

どうしたことか。たびたびこの様なことがあるのだ。

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