巻之三十七 九 蠟燭(ろうそく)のこと

文禄中まで平戸に蠟燭はなかった。
助左衛門が献ずる蠟燭を真似てこれを制作する。
蠟を採るものは、五種ほど。
漆、エギリ、ハシバミ、だまの木、カラスウツキ、また女貞木からも採ると「本草」にある。
「龜州府志」より。
黃白の蜜、壺の底に固まるように留まっている物を取って蠟とする。
唐の蠟燭は芯に葦を用いる事で、時に立ち消えてさまう。
平戸人はこれを考えて、とうしみを巻いて芯にした。
はなはだ上等である。
昔は軍用の松明を常夜灯に用いていた。
昔の年中行事の絵の中の、昔大晦日では、掛取りの帳面を持った人に松明を持たせている。
今これを思うと、不自由な上に不用心である。
これでは有り難い世にはならないなあ。
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