2023/08/24
三篇 巻之23 〔9〕色々と耳に入ってくる邪説
『札』の檀弓には、子夏喪明の語が見られる。また人の口の閉じ難しは奈(いか)んなるか。
ある僧が目撃して言うには、「文廟(孔子をまつった廟)に拝礼されるとき、正しく尊位に向かわずして、別の方向を拝する人が居てが気になります」と。
衆僧みなそれを視たとのこと。
また全く嘲り言(ゴト)だけれど、はじめ宗家を継がせようと謀はれたとき、後宮は強いてこれを定めた。
時にやや御疑いあって、明不明を分けようと関係者を召して物色を問われた。
がそれは一々亮然としているので、議決あったと。
そのときはかの人の後に某の妃があって、命あるに従い、後ろより潜にその名を含めて、答えがあったと。
またこのはっきりしないことが再び明に復したのは、全く堀内の祖師の祈願の霊験であると。
これよりして感応寺の新建も創っていると云う。
思うに邪説耳(のみ)。
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