三篇 巻之23 〔9〕色々と耳に入ってくる邪説

 『札』の檀弓には、子夏喪明の語が見られる。

 また人の口の閉じ難しは奈(いか)んなるか。 
 ある僧が目撃して言うには、「文廟(孔子をまつった廟)に拝礼されるとき、正しく尊位に向かわずして、別の方向を拝する人が居てが気になります」と。

 衆僧みなそれを視たとのこと。

  また全く嘲り言(ゴト)だけれど、はじめ宗家を継がせようと謀はれたとき、後宮は強いてこれを定めた。

 時にやや御疑いあって、明不明を分けようと関係者を召して物色を問われた。

 がそれは一々亮然としているので、議決あったと。
 
 そのときはかの人の後に某の妃があって、命あるに従い、後ろより潜にその名を含めて、答えがあったと。
 
 またこのはっきりしないことが再び明に復したのは、全く堀内の祖師の祈願の霊験であると。

 これよりして感応寺の新建も創っていると云う。

 思うに邪説耳(のみ)。
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