巻之六十九 〈二八〉 刀等の鞘の小口は内側に金陀美にするのが正しい。

林子が語った。
槍、長刀、大小刀等の鞘の小口を金で陀美細工にしてあるのを荘厳の様に思う人は多いのは大きな誤りである。
昔はみな打物の鞘は割って、その内側に金陀美にすることであった。
だから自ら小口に及ぶのだ。
その訳は刃を錆びない様にするためである。
けれどもいつしか本質を失って、鞘の内側に金陀美にすることがなくなり、小口ばかりになってしまった。
古人は何事も実用を考えてする事なのに、後の人は心もなく略するのが浅ましく思われる。
金屏風も昔は残らず箔を押して、その上に画を描いていたものだ。
とすると、緑青など年を歴ても色が変わらない。
今は絵の所の箔を省いて押すので、緑青など程経れば、みな(色が)変わってしまうのだ。
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