続 巻之ニ十一 〈七〉 御多門の狭間が連なる中に狭間の黒い戸

一橋御門を入り、竹橋御門をとおり、北はね橋とかいう御門外を行く間、御門からあとを廻って行くと、お堀をへだてて高石垣の上の御多門の狭間が連なる中に狭間の黒い戸が十ヶ所余り並んでいる〈尋常の狭間蓋は壁とともに白土である〉。
俗説に、御一代ずつの御遺物を納められてらしい。
或いは御凶気を入れた所ともいう。
近頃、ある人が言うことには、「この中は田付、井上両氏が預かる御火器が置いてある。万一何かあって、狭間を開く時は、土戸は重いので、銅の戸に作りかえられた。だから遠くから色が黒く見える」のだそうな。
いやいや、何れが本当なのかね。
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