巻之七十 〈ニ三〉 狐のうらない。火事の後に寺地を変える

溜池のれいなん坂は、今は品川東禅寺があった所である。
その寺の開山を嶺南和尚という。
明暦の大火(1657年3月2日〜3月5日)の後、品川に寺地を下されたが、その名残りで坂を嶺南と呼ぶ。
また嶺南和尚は火災後、寺地を移すとき、この寺開基の檀那伊東候〈日向飫肥五万余石〉と共に海浜を連れ立って行くと、一匹の狐がいた。嶺南のころもをくわえて引くのだ。
嶺南は即その地に寺を建てた。
今の東禅寺の由縁である。
外門の額海上禅林と面している。
また云うには。
この寺の住持を遷化しようとする時は必ず狐がいて出てくると。
吉凶、いかなる兆か〈林氏云う。
火事の後に寺地を変えることは、昔の定例でおびただしいことであった。
皆、官家の命に出て、私的に地を交換することではなかった〉。
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