続 巻之十七 〈一〉 寺の坊主の顔に落書き(笑い話)

寺の坊主に字を習う者が多くいる。
とかく手習いの子どものいたずらで、昼寝して起きてみると顔に墨でぬり絵をしている。
それで洗い落とすと、寄り合って手を柏ち笑う。
時には朝起きると、夜の間に顔に絵をかき置いている。
坊主は大いに立腹するが甲斐なし。
ある日、子どもが知らない所に行って昼寝をして、起きた。
だが心元なく、鏡を出した。
「子どもらめ、どうしてわしが寝ていた所を知っているのか。また顔に南天を書きおった!!!」
坊主は鏡の裏を見ていたのじゃった。
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