巻之六 〈二五〉 医治の心得:乞食非人といえども、求むる者がいる時は薬を与え候

享保年鑑、御医師望月三英が河原者の市川団十郎が重病になったのを治療した。
ききめがあったと人々が沙汰するのを、橘収仙院が御脈を診(み)奉る者があるまじき事となじった。
三英が申すには、「医治の事においては、乞食非人といえども、求むる者がいる時は薬を与え候心得のよし」。
後で、御聴きに入り、「もっとものよし」との仰せがあったとのこと。
近頃は、官医は貴人の治療のみするように心得る者が多い。
これらの事を知る人も稀になってしまった。
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