巻之六〈ニ七〉 酒井讃岐守忠勝の毎月御忌に当たる日の話し

酒井讃岐守忠勝は、謀をしようとした臣下の者達を捨てたまいし後、毎月御忌に当たる日に一室を掃除して、沐浴をして身を清め、麻の上下を着て、自ら様々な物を備えた。
その入口を閉じて人が来るのを許さなかった。
ある時、誤って、一人がその間へ走り入った。
讃州は祀り供えた物の前にひれ伏していた。
そして振り返り、「しい、しい」と言って手で制した姿は誠に御前に(その人々が)ある様子であった。
家来中、密かに語り合い、みなその至誠に感じ入ったとのことだった。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

百合の若

Author:百合の若
FC2ブログへようこそ!

検索(全文検索)

記事に含まれる文字を検索します。

最新の記事(全記事表示付き)

訪問者数

(2020.11.25~)

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
1328位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
歴史
181位
サブジャンルランキングを見る>>

QRコード

QR