巻之六〈ニ四〉 池の中から泡から虹

わしが幼く、鳥越邸の池の辺りの小亭で遊んでいたとき。
池の中から泡が一つ二つ出てきた。
はじめは魚類かスッポンによるものだと思っていた。
それから泡の中から煙が立ち上り、だんだん煙多く、後は釜中から煙が立った様になって、池の水がぐるぐると回り、輪の様に波立った。
やがて空中に虹が現れ、後は天に登っていった。
それから池の辺りに生臭い臭気がたかり、幼いときのことなので、恐ろしくて家にたち帰り、後は知らない。
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