続 巻之十七 〈一〉 籠かきと乗り手(笑い話)

籠かきが乗り手をゆすった。
何遍話しかけても客は答えなかった。
それで、窓から覗い見ると乗り手は甘(うま)く眠り、鼾は雷の様である。
籠かきは、為ん方なく数町かき行った。
乗り手は気持ちよく思っていたが、やがて籠が進まなくなった。
乗り手は不審に思い窓から顔を出して見た。
あら、籠かきは立ち眠りして、鼾は雷の様だった。
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