三篇 巻之六十 〈九〉 陽苗字の者

長崎の通辞に陽苗字の者がいる。
今にいる。その先は欧陽氏名は玄明、書をよくしていた。
わしもその筆跡を保管していたが、度々の火災で半分消失した。
また水府の脇師大原造酒之助の祖も王氏であった。
明より我が邦に来て、水戸義公に慈愛されたのだった。
近頃聞いたところによると、大原の前は王文○(火編に罒幸)の弟で、○(左に同)字継熈、号雨春堂。
右欧陽玄明と、大原の先某とは、同じ年に同じ船で我が邦に到ったとのこと。
年は清聖祖が康熈三年と云う。
ならば、我が朝寛文四年甲辰にして、厳廟の治世十五年である。
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