巻之十二 〈ニ五〉 狐つき

ある者に狐がついた。
医薬は勿論、僧巫(そうふ)の祈祷でも離れなかった。
為ん方なくある博徒がいて、狐を落とそうではないかと云う。
それで、頼んだ。
博徒は、鮪の肉をすり身にして当の者の総身に塗り、屋柱に縛り付けた。
畜犬を連れて来ると、犬は喜んで満身を舐めた。
その者は大いに恐怖を感じ震え叫んだ。
やがて狐も落ちたとのこと。
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