巻之四十 〈一一〉 日光の猿の話

上野の宮の小姓を勤める者が日光へ随行したときの話を語る中に、かの地雨模様のときは猿が特に多く出て木の梢を移り行くと云う。
その中に小猿を背負うのもいるが、人の子を背負うのとは異なる。
小猿の頭は親猿の臀の方にある。
足をその肩辺りに置いて、両手で親猿の尾を握る。
それ故、親猿は枝から枝を攀(よ)じりながら移り、上下するが墜落なく親猿の背にいると云う。
木に棲むものは天性自然なるものである。
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