巻之ニ十 〈六〉 大津町に八幡の祭礼の武者人形

若狭の小浜侯がはじめて封を賜った年のこと。
城下大津町に八幡の祠がある。
城内外の鎮守として、例年八月十五日に祭礼がある。
その時、ねりものが多く出る中に太刀脇ばさみの武将の体なる物があった。
侯は、「その人形は何時の何将の容貌か?」と問われた。
ところの者は「頼朝卿でございます」と答えた。
すると、侯は桟敷を降りて拝せられた。
今から見ると古例かも知れないが、祭礼には当侯は必ず旧に従っておられたとのこと
〈さしたることではないが、聞いたままに記した〉
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